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REPORT

IUI領域横断フィールドワーク「鎌倉:地形・建築・古美術・運動をめぐる」

2026年2月19日(木)鎌倉周辺
  • 領域横断フィールドワーク

概要

 中世の海域交流の要所として栄えた鎌倉地域では、中国大陸から禅文化が伝来し、多くの精緻な仏教絵画が運ばれるとともに、仏教彫刻も盛んになりました。
 こうして海から文化がもたらされた鎌倉では、三方を山に囲まれた地形の防御上の利点と、人や物資の行き来の利便性を高めるため、山の稜線を切り開いて「切通し(きりどおし)」と呼ばれる道がつくられます。
 日本が高度経済成長期を迎えると、鎌倉でも開発が進みますが、歴史的景観と環境を守るため、この国最初の「ナショナル・トラスト活動」が展開され、市民運動によって景観が守られました。
 このたびの領域横断フィールドワークは、鎌倉の仏像、文化財、建築、景観にふれるとともに、これらを育んだ地形と歴史、そして運動にも光を当てる機会として企画いたします。
 切通し、文化財、寺社仏閣を見学したのち、鎌倉のナショナル・トラスト運動に深い関わりを持つ大佛次郎の旧茶亭を会場に、ゲストによる講演会を開催いたします。

コーディネート 小田原のどか(横浜国立大学教員)
ゲスト講師 山本勉(鎌倉国宝館館長) 菅野裕子(横浜国立大学)

2026年2月19日(木) 10:00〜17:00 鎌倉周辺

フライヤーPDF

レポート


当日は、鎌倉駅に集合し、バスで鎌倉大仏方面へ移動 、地形を堪能できる「大仏切通」を歩き、高徳院で鎌倉大仏と韓国に返還されたばかりの観月堂の跡地を見学しました。その後、ふたたびバスで市街地に戻り、鎌倉国宝館見学[岡田信一郎設計、登録有形文化財]を同館館長で『仏像のひみつ』著者の美術史研究者・山本勉さんのアテンドのもと鑑賞。午後は覚園寺を見学し、旧大佛次郎茶亭[鎌倉市景観重要建築物]でと山本勉さんと、本学建築学科教員・菅野裕子さんによる講演が実施されました。山本さんには美術史研究の立場から仏像彫刻の歴史と時代ごとの仏像の差異や鑑賞のポイントを、菅野さんには建築史研究の立場からご自身が調査に深く関わった旧大佛次郎茶亭の歴史を、建築の細部や所有者の変遷からひもとく内容を、それぞれお話しいただきました。

大佛次郎旧茶亭で参加者の質問に対応する山本勉さん

菅野さんのレクチャーの様子

山本さんのレクチャーの様子

大仏切通